逃げる千尋、追う鬼滅 「千と千尋-」“最後の一伸び”再上映で8・8億増

 「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」MX4Dポスタービジュアル
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 東宝は15日、都内の同社本社で、2021年の配給ラインナップ発表会見を実施。国内での興行収入歴代1位を記録している、同社配給で2001年公開の映画「千と千尋の神隠し」の興収を、従来の308億円から316億8千万円に更新したことを発表した。

 同作は今年夏、新型コロナウイルス感染拡大の影響で新作の公開延期が続出した事態を受け、全国372の劇場で再上映されていた。この日の発表はその際の興収を上積みした形となった。

 14日には、社会現象となっている映画「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」興行収入が302・8億円を突破したことが発表されたばかり。今週末にも歴代1位を更新することが確実視されていたが、「千と千尋-」の思わぬ“最後の一伸び”を受け、今週末の更新は難しい状況に。珍現象に“足踏み”したが、興収のペースは依然として圧倒的で、月末には歴代1位を更新することは間違いなさそうだ。

 また、この日の会見では、東宝の常務取締役・市川南氏(52)が、「鬼滅-」の記録的ヒットの要因を分析。「何よりも内容の素晴らしさ。アニメーションとしてのクオリティーの高さ」などと原作の力を挙げた上で、コロナ禍で邦画の新作や洋画の上映数が激減したことで、「スクリーン数と上映館数が最大限を確保できた」ことも指摘した。

 ファンからは続編の要望も相次いでおり、市川常務は「我々はぜひ続編をやらせていただきたいと切望をしています」と力説。具体的な動きはまだ起こっていないとしつつ、「切望している」という言葉を繰り返し、強い思い入れを示した。

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