毒蝮三太夫「昭和がどんどん遠くなっちゃう」浅草の匂い…浅香さんに最大級の敬意

 女優・浅香光代(あさか・みつよ、本名北岡昭子=きたおか・しょうこ)さんが、すい臓がんのため、13日に都内の病院で亡くなっていたことが14日、分かった。92歳。東京都出身。今年10月末にがんが発覚し、入院していた。

 浅香さんと長く親交のあるタレントの毒蝮三太夫(84)は「具合が悪いのは聞いていた。昭和がどんどん遠くなっちゃうね。悔しいですね」と惜しんだ。浅草を拠点に芸能生活を全うした生涯に「芸能の本場、浅草の匂いがするのが浅香さん。よく話を聞いたよ。下町っ子であり、江戸っ子であり、昭和を代表する芸能人。これからは出ませんよ」と最大級の敬意を表した。

 卒寿のパーティーで日舞を披露した姿を「90歳で、裸足で踊ってね。『100まで頑張るわよ』って言ってたんだよね」と述懐。「あの人のパーティーって政界から、財界から、役者から、関係のある人が来る。何しろ顔が広い人でね。長嶋(茂雄)さんもよく来られていた。江戸っ子で気前が良くってね。お芝居やると(政界からも)花なんか来てましたよ。『あたしゃ花よりご祝儀持って来てもらった方がうれしい』なんて平気で言ってたねえ」と懐かしんだ。

 同じ下町育ちとあって、食事をごちそうになったり「よくかわいがってもらった」という。「誰とでも気さくに話して、分け隔てがない。ウチのかみさんとも電話で長話したりしたこともずいぶんありましたよ。すぐに礼状もくれる。巻紙できれいな字で書いてあるの。まめで礼儀正しい。『おわびとお礼は早ければ早いほどいい』って教わりました」と感謝。「今はコロナとかでうっとうしい時代で、政治だってスキャンダルが多い。浅香さんだったら何を言うかね。たたき切ってもらいたかったね。合掌です」と残念がった。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス