吉村知事 重症センター、看護師130人確保「至難の業」「いきなりフル稼働ない」

 大阪府の吉村洋文知事(45)が8日、府庁で囲み会見に応じ、新型コロナウイルス感染者の重症者向け専門施設「大阪コロナ重症センター」について「この時期に重症センターで働く看護師130人なんて至難の業。どの病院も厳しいという中でのスタートですので、難しいと思っています」と話し、15日の運用開始からの全面稼働に否定的な見解を示した。

 15日から運用開始を目指すプレハブの臨時施設で、人工呼吸器を備えた30床(第1期分)の稼働には看護師130人が必要だ。めどが立っているのは、全国知事会からの派遣26人を含めた約80人。府は人工呼吸器装着時のケア経験があり、1カ月程度の勤務ができる看護師を公式ホームページなどで緊急募集している。

 吉村知事は「何床からスタートするか、というのは医学的な判断も必要。医学的リーダーの指揮の下で判断する。いきなり15日からドーンと開始する、そんな絵空事みたいなことはありえない。いきなりフルで稼働することはない」としながらも「徐々に増やしていく。1床でも多く動かしたい」と決意を込めた。

 記者団からの重症センターの看護師不足を問う質問に「100点満点ばかり求めるけど、どうなんですか?(重症センターが)なかったらゼロ床ですからね。前向きに受け止められないか」と、語気を強めて反論した。

 吉村知事は「何人足りない、何床足りていないって、やらなかったらゼロだったわけで。1床でも2床でもプレハブで動かすことができて、治療を受ける患者の方がいらっしゃる。この態勢を、100点満点じゃないけれども進めてきている」と強調。15日の運用開始までに、整備や看護師確保などに全力を挙げるとした。

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