コロナ禍、その仕事ぶりに注目が集まるのは報道系のアナウンサーばかりだが、バラエティーがメインなのに視聴者からの人気がダントツで、制作サイドからの指名も止まないのが日本テレビの岩田絵里奈アナウンサーだ。

　本紙にインタビュー記事が掲載されたのは今年７月。「沸騰ワード１０」の進行役に就任したタイミングだったが、他にも「世界まる見え！テレビ特捜部」や「Ｏｈａ！４　ＮＥＷＳ　ＬＩＶＥ」も担当。物腰が柔らかで、共演のフリーアナらに対する仕切りも爽やかで感じいい。「ウチは水卜の次が居ない」とは日テレの局員が近年、度々口にしていたこと。「好きな女性アナウンサーランキング」で水卜麻美アナが殿堂入りしたら、ランクインするアナウンサーが居なくなってしまうという危惧だった。

　が、ここにきて、人気バラエティー番組の進行だけでなく、ロケやインタビューなどでも確実に“仕事”をしてくれる岩田アナを「ポスト水卜ちゃん」に推す声が多いのである。置かれた立場や役割を熟知し、絶妙のタイミングで話し始めるのだが、その中で自然に自分を出せるのが岩田アナ。

　今週、遅い夏休みをとっている水卜アナに代わって「スッキリ」を担当したときも、加藤浩次や近藤春菜とのやりとりがもっともナチュラルだった。常に落ち着いていて、前へ前へと出すぎないところは水卜アナにソックリ。バラエティーで多くのタレントと共演しているので笑いに慣れているのも大きな強みだ。

　１１日に放送された「日テレ系お笑いの祭典ネタフェス～今田有吉ＭＣ漫才コント王者最強ネタ２時間ＳＰ～」でも水卜アナと共に出演し、お笑いズキらしく大きな口を開けて笑い続けていた岩田アナ。キュートな笑顔と、ふんわりヘア、女子アナらしい控え目なネイルなどは女性視聴者ウケも抜群だったろう。

　明石家さんまが「これは女子アナのモノマネではない」と絶賛する岩田アナの「ローラ」や「篠原涼子」はプロ並み。学生時代にやっていた読者モデルなどの経験も全て今に活きている。岩田アナ出演の番組がもっと見たい。