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内田樹氏 「文春新書はどうしてこんな馬鹿なことを」…菅首相著書改訂版巡る問題に

 神戸女学院大学名誉教授で思想家の内田樹氏が23日、ツイッターに新規投稿。菅義偉首相が2012年に刊行した単行本「政治家の覚悟」(文藝春秋)の改訂版が20日に文春新書から発売され、改訂版には「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然」などと公文書管理の重要性を訴える記述があった章が削除されたことを巡り、「文春新書はどうしてこんな馬鹿なことをしたんだろう」「この問題が解決するまで文春とはもう仕事をしません」と投稿した。

 内田氏は、コラムニストの小田嶋隆氏が「日経ビジネス」に寄せたコラムを引用。小田嶋氏は「文春砲の砲手に期待すること」として、菅首相の著書改訂版から公文書管理について削除されていることについて「出版業界の末端にぶらさがっている人間の一人として」深刻な危機感を表しつつ、文藝春秋への期待も記述した。

 内田氏は「幻冬舎、小学館に続いてまた『ここからは本を出さない出版社』が一つ増えると僕としてはつらいんですよ」とし、「来月の近刊『コモンの再生』と『街場の天皇論』文庫版は文藝春秋から出るんですから。文春新書はどうしてこんな馬鹿なことをしたんだろう。文藝春秋に誠実な対応を求めます」と投稿。別のツイートで内田氏は「出版契約書をもう取り交わしたから、すでに書いた本は出しますけれど、この問題が解決するまで、文春とはもう仕事をしません」との意思も示した。

 また、内田氏は別の投稿で「大きな出版社はそれなりの社会的責務があると思います。一つは国民的な合意形成のためのプラットホームを形成すること、一つは社会の知的、倫理的な質を高めること。その目標に照らして恥じない仕事をして欲しい。『余計なお世話だ』と言う出版人もいるでしょうけれど、僕の個人的な希望です」と老舗出版社への思いをつづった。

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