映画「鬼滅の刃」朝7時台から1日40回超上映!関係者びっくり“全集中の上映”

 きょう16日から公開されるアニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が、封切り前から大きな話題を呼んでいる。早朝から深夜まで1日40回以上も上映する劇場が全国的に続出。映画関係者も「びっくりしました」と驚く“全集中の上映”にはコロナ禍ならではの事情が見え隠れする。その背景を探った。

 原作は週刊少年ジャンプで今年5月まで連載され、累計1億部を突破する人気コミック。大正時代を舞台に、家族を人食いの鬼に殺された主人公・竈門(かまど)炭治郎が、剣士として成長していく姿を描く。

 昨年放送のアニメ版で人気が加速し、コミックの売り上げが急増。ステイホーム期間に評判を聞きつけた新規層が加わり、社会現象となった。

 異例の上映数は、人気作とコロナ禍が重なったがゆえの珍事といえる。関係者は「映画館の悲鳴。劇場を開けられない時期が1カ月もあり、新作も少ない。営業を再開しても、最近まで客席は50%ほどに制限されていた。『こんなに?』とも思うが、お客さんを呼べる作品に偏ることに対して、何も言えないですよね」と説明する。

 同時期に公開されるはずだった洋画大作が延期されたことも大きい。アメコミ原作の「ワンダーウーマン 1984」や名探偵ポアロの活躍を描く「ナイル殺人事件」は12月にシフト。ライバル不在の“鬼滅一強”状態が背景にある。

 週末以外は客席数を減らしていた劇場も鬼滅シフトで1日前倒し、金曜分から100%の座席を販売。TOHOシネマズ新宿は今週末、朝7時台に10弱のスクリーンを開けるなど連日40回ほど上映する。スクリーン映えする洋画が少ないため、客単価の高い「IMAX」での特殊上映も目立つ。業界では「興収100億円が見える」との声も。無限列車が明るいニュースを運んでくれるのか注目される。

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