筒美京平さん死去 音楽業界から悲しみの声 秋元康氏「いろいろ教えていただきました」

 筒美京平さん(提供・共同通信社)
 秋元康氏
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 「また逢う日まで」「木綿のハンカチーフ」「魅せられて」「サザエさん」など、幅広い世代に愛される名曲を手掛けた、作曲家の筒美京平(つつみ・きょうへい、本名渡辺栄吉=わたなべ・えいきち)さんが今月7日に誤嚥(ごえん)性肺炎のため、都内の自宅で死去したことが12日、分かった。80歳。東京都出身。葬儀は近親者で行った。喪主は妻善子(よしこ)さん。「お別れ会」は現状、予定されていない。

 筒美さんと仕事をともにした音楽関係者らからは、悲しみのコメントが届いた。

  ◆  ◆

 秋元康氏「僕が22歳の頃、レコーディングスタジオでお会いしてから、幾度となく、食事に誘ってくださいました。とても、お洒落な方で、料理やワインの選び方など、いろいろ教えていただきました。『◯◯はどう思う?』とか、『◯◯は何で売れてるの?』とか意見を求められるたびに、僕なりの考えを話すと、『ふ~ん』と笑いながら頷いていたやさしい眼差しを思い出します。“ヒットとは何か”をいつも考えてお仕事をなさっていた気がします。安らかにお眠りください。合掌」

 都倉俊一さん(作曲家)「僕らのお手本でライバルだと思っていました。アイドルソングのメロディーセンス、リズムのひねりが非常に光っていた。今のJ-POPの草分けです。振り返れば、あの曲もこの曲も筒美さんが書いたのかと皆さん思われるでしょう」

 堺正章「私のザ・スパイダースからの解散独立に一番背中を押してくださったのが、筒美さんでした。昭和46年にリリースした、『さらば恋人』のヒットで再スタートを切れました。歌謡曲とポップスの中間的メロディを私は楽しみながら歌うことが出来ました」

 野口五郎「8年ほど前、食事をし楽しい時間を過ごしました。その時、曲をお願いし、出来上がった曲とともにいただいた手紙に『音楽に対する情熱を絶やさぬ様に』との言葉があった。僕の宝物です」

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