映画実験レーベル「シネマラボ」設立 本広監督「愛される企画、作品のシリーズに」
映画実験レーベル「Cinema Lab(シネマラボ)」の設立会見が5日、都内で開かれ、参加する本広克行監督(55)、押井守監督(69)、小中和哉監督(57)、上田慎一郎監督(36)が出席した。
「限られた低予算」のみが映画化の条件で、企画、脚本、キャスティングなどは監督が自由に手がける“監督絶対主義”の実験的レーベル。60~80年代に日本映画をけん引したATG(日本アート・シアター・ギルド)から着想を得た。
「踊る大捜査線」シリーズで知られる本広監督は「たくさんの人に愛される企画、そういう作品のシリーズになっていけばいいなと思います」と抱負。「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」などのアニメ映画で世界的に名高い押井監督は「日本で映画を撮る環境は、ひと言でいうと息苦しい。ちょっとでも風通しのいい部分を作りたい。このレーベルから、記憶に残る映画が1本でも2本でも出てくれれば」と語った。
第1弾作品として、本広監督がメガホンを取り、女優・小川紗良(24)主演の「ビューティフルドリーマー」が11月6日に公開。その後も参加監督の作品が順次公開される。
