最後までレツゴー三匹…リーダー正児さん逝く 認知症で闘病 80歳、肺炎

 レツゴー三匹の(左から)じゅんさん、正児さん、長作さん
 おどけた表情を見せるレツゴー三匹の(左から)じゅんさん、正児さん、長作さん=1972年12月
 レツゴー正児さん
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 人気漫才トリオ・レツゴー三匹のリーダーとして活躍したレツゴー正児さん(本名・直井正三=なおい・しょうぞう)が9月29日午後5時48分、肺炎のため大阪市内の病院で亡くなったことが2日、分かった。所属事務所が発表した。80歳。香川県出身。「じゅんで~す」「長作で~す」のあいさつに続き「三波春夫でございます」とボケ、2人から顔を平手打ちされるネタで日本中を笑いの渦に。メンバーのじゅんさん、長作さんが待つ天国へと旅立った。

 レツゴー三匹のメンバーのまま亡くなった。14年5月に相方のレツゴーじゅんさんが、18年2月にはレツゴー長作さんが鬼籍に。トリオの中で1人が残されたが、所属事務所の松竹芸能は「正式に解散していません」と説明する。天国に一番最後に旅立った正児さん。「三波春夫で-」とおなじみのセリフを発して、待ち構えていた2人に、両側から顔をはたかれているに違いない。

 正児さんは7月に体調を崩し、大阪市内の病院に救急搬送され肺炎と診断。そのまま入院し、闘病生活を続けていた。29日に容体が急変。妻と3人の子どもたちに看取られ、息を引き取った。葬儀・告別式は2日までに、同市内の斎場で近親者だけで執り行われた。

 香川県琴平町出身の正児さんは、人気お笑い芸人・ルーキー新一を兄に持つ。会社員やそろばん塾の講師を務めた後、63年に芸能界入り。故・横山やすしさんと漫才コンビを組んだこともあったという。

 68年ごろ、長作さん、じゅんさんとの3人でレツゴー三匹を結成した。73年に上方漫才大賞、79年には上方お笑い大賞金賞を受賞するなど活躍。テレビ朝日系のバラエティー番組「笑アップ歌謡大作戦」でも人気を博し、関西を代表するトリオ漫才師となった。

 トリオとしての活動が休止状態になり、14年に認知症を患っていることを公表。同年6月15日に行われた天満天神繁昌亭昼席に、1人で出演したのが最後の舞台だった。近年は認知症の症状が進んでいたという。09年8月30日、大阪松竹座で行われた3代目桂春蝶の襲名披露公演が、レツゴー三匹としての最後の漫才になった。

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