光一「SHOCK」帰ってきました コロナ感染防止を徹底!新たなスタイルで

 KinKi Kids・堂本光一(41)がこのほど、15日に開幕した主演ミュージカル「Endless SHOCK-Eternal-」(大阪・梅田芸術劇場)への思いを語った。新型コロナウイルス感染防止とエンターテインメントの両立を追求した、本編作品のスピンオフ版。当初は封印するはずだった、名シーンのフライングも舞台上空限定で敢行。“ニューノーマル・SHOCK”で観客を魅了している。

 幕が開いた。光一は「まだまだ油断はできないですけど、少しずつ進み始めている中で、何ができるのかと考えてやってみました。準備してきたことを思い切ってやらせてもらおうと思います」と受け止めた。2月26日の公演を最後にコロナ禍で上演を中断してから7カ月。新たなスタイルに形を変え「SHOCK」が帰ってきた。

 脚本は今回、光一によって新たに書き換えられ、本編のストーリーから3年後を舞台とし、演出も大幅に変更。キャスト同士のソーシャルディスタンスを保ち、売りの一つでもある激しい殺陣もニューノーマルを意識。セットは極力持たず、名シーンのひとつ「階段落ち」は映像で表現。光一は「いろんなガイドラインがあるけど守らないと幕を開ける資格がない」と話した。

 そんな制約の中で、象徴的なシーンである赤布のフライングが実現した。本編では観客の頭上に至近距離で飛翔するため、当初は封印する方針だった。しかし、ガイドラインに照らし合わせ、無人の舞台上空であれば感染防止の条件をクリアできると判明。「客席の上を飛ばなければできるじゃん、という話になって。皆さんが楽しみにしているシーンだと思うので良かった」と笑みをにじませた。

 キャスト、スタッフ全員が稽古中、開幕直前、公演期間中とPCR検査を実施。観客はキャパシティーの半数であり「赤字覚悟です」と光一。それでも、舞台人としての使命と誇りが自らを突き動かす。「ワクチンができて安心できる世の中になった時にも、いかせる物がたくさんあると思う。僕としてはこれが大事なんじゃないかなと思っている」。10月12日の千秋楽まで全力でステージに立ち続ける。

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