【山田美保子のミホコは見ていた!】「俳優・伊勢谷」の罪深さ

 俳優業以外に、10年以上前から次世代の人材育成や被災地の支援など、慈善活動家の顔をもっていた伊勢谷友介容疑者に対し、「なぜ?」とか「もったいない」という声が多数あがっている。

 どの活動もタイムリーかつスピード感があり、医療従事者へのマスク配布支援も早かったことは私も高く評価している。だが、5日に最終回を迎えた「未満警察 ミッドナイトランナー」(日本テレビ系)を熱心に視聴していた者として、俳優・伊勢谷には「何やってるの?」という怒りのほうが強い。

 Sexy Zoneの中島健人とKing&Princeの平野紫耀のW主演で4月に開始予定だった同作。が、他作品同様、感染拡大と政府からの緊急事態宣言発令により撮影が止まってしまった。その後、徐々に再開されたが、関係者の中から一人でも感染者が出てしまったら、撮影は再び止まってしまう。現場の感染対策には細心の注意がはらわれた。

 なかでも「もっとも厳しい」と言われる日本テレビ・ドラマ班は、スタジオを一棟丸々借り切り、館内の別のスタジオで雑誌の撮影や他番組のロケが行われることもNGにしていたはず。スタッフのみならず、出演者もカメラが回る直前までマスクやフェイスシールドを着け、生番組ではすっかりおなじみになったアクリル板を各所に設置。編集でカットしていたのだ。2カ月半遅れでやっと放送が開始され、無事、最終回を迎えられたときには、キャストもスタッフも万感の思いだったのではないか。

 それが8日に主要キャストだった伊勢谷が逮捕される。専門家によれば、仕事中には「やらない」が、終わってホッとしたときに「やってしまう」とか。まさに、そのタイミングで自宅に踏み込まれたわけだが、「未満警察~」関係者はどれだけ落胆したことだろうか。一週遅れで放送していた地方局では最終回放送を見送り、無料動画配信サービスは停止。DVD BOXは予定通り発売されるそうだが、そのPRは、やりづらくなることだろう。

 若い俳優が多数出演していた現場で伊勢谷は手本になっていただろうし、コロナで苦しくなっているエンタメ界の現状も深く理解し、彼ならきっと支援策も考えられただろうに、何やってるの?本当に残念でならない。

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