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ウエンツ瑛士 英国留学から帰国後初舞台 バラエティーと“別の顔”で進化発揮

英国留学からパワーアップして帰ってきたウエンツ瑛士
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 タレントのウエンツ瑛士(34)が舞台「わたしの耳」(9~18日、東京・新国立劇場小劇場、12日に有料配信)に出演する。舞台勉強のために4歳から積んできたキャリアを一度捨て、2018年10月から英国に留学。1年半で本場のスキルを吸収し、帰国後初の舞台に挑むウエンツはどんな心境を抱いているのか。留学で得たスキルから明確になった俳優としての未来像までを聞いた。

 表情には覚悟が宿っていた。留学を経て、舞台人としての自覚と責任が増していた。

 「帰ってきて一発目というよりかは、コロナもあって舞台が大好きな人間としてここまで演劇界が止まってしまった現状があるので、これからの一つの指針になればいいなという気持ちなんです」

 4歳のデビューからマルチタレントとして活躍。芸能界で成熟した32歳で、留学という一大決心をした。

 「このタイミングとか意義を気にしたら前に進めない。行きたいという時に行動するのが一番吸収できるし、何もないことが分かるだけでも得られるものは大きい」

 演劇追求の衝動に駆られ、単身、本場英国に乗り込んだ。平日は語学学校、休日は芝居と常に前のめりだった留学中は「挫折というほど挫折はなかった」という。

 「1年半何も考えずに過ごせるという喜びが勝っていた。起こることが全て初めてだから挫折してられなくて。全てが初めてだと失敗が元々になるから、気にとどめる瞬間がなかったと思う」

 長い芸歴で培ったポジティブ精神が、慣れない環境で生きた。

 芝居の稽古はもちろん全て英語。本の読み方やリアクションを研ぎ澄ます授業を受けながら、全編英語のセリフで1時間半に及ぶ2人劇を公演した。

 「覚えることはあったし、語学の難しさも感じました。でもしょせん言葉は人が作ったものなんだと。どれだけ相手のことを理解しようとするかが大事」

 海を超えても、必要なものは結局“伝える気持ち”だった。

 演技力についての自信は「むしろ向こうに行って自分の小ささを思い知った」と告白。一方で「今まで気付かなかったことを気付けるようになったのは自分自身の成長。何か積極的に吸収することが増えたと思います」と、成果も口にした。

 帰国から半年がたち、進むべき未来は見えているのか。

 「むしろ逆で、何かをやらなきゃいけないということから解き放たれた。何かやらないと停滞しているように感じちゃったりするけど、命あるだけで意味はある。何かをやってることが正解でやっていないことが不正解という枠を取っ払うことができたのは気持ちがすごく楽になった」

 初日まであと1日。コロナ禍で大打撃を受けている演劇界にはさまざまな思いが駆け巡る。

 「この時代に僕自身が必要とされているかは分からないですけど、演劇を好きな気持ちはそのままでいいと思う。自分のエネルギーが薄くなってしまうとどんな作品でも楽しんでもらえない。いつでも舞台上で輝けるようにということは思い直しています」

 留学の成果を試す舞台でもある。

 「お客さんがいる光景を見ただけで何かを思いそうで怖い。お客さんのパワーっていつもよりも強いと思うんですよ。感じようとすることへの意欲だけは負けないようにしたいですね」

 留学で増した演劇への尽きぬ情熱が、ウエンツを動かしていく。

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