吉村知事 重症者増で新たな手…高齢者施設の後方支援組織に着手
大阪府の吉村洋文知事が24日、カンテレ(関西テレビ)「報道ランナー」に生出演。この日、新たに新型コロナウイルスの陽性が確認されたのは「60人」と明らかにした。
大阪府では23日に新たに8人が重症となり、のべ68人が重症者に。大阪府の重症者数が多いことについて、吉村知事は、現時点では明確な要因は分かっていないとした上で、自身が考える3つの理由を述べた。
まず、「陽性が分かった時点ですでに重症。陽性者の35%が重症者なんです。できるだけ早く(検査を)受けていただきたい」と我慢せずに、早め早めにPCRなどの検査を受けてもらいたい、と訴えた。
次に「施設クラスターが複数起きている」、「家庭内感染で高齢者にうつしている」とした。吉村知事によると、大阪府内には約3500の高齢者施設があり、約6万人が働いている。この1カ月で、14カ所の高齢者施設でクラスターが発生していることに危機感を募らせた。
高齢者施設では、「職員が濃厚接触者になるなどして、働く人がいなくなる」ことも問題視。そこで「8月中に職員を後ろから送り込んでいく、その組織を作る」と“後方支援”の組織作りにも着手していることを説明した。
また、「いかに若い世代の感染者を減らしていくかが、1、2週間後の重症者を減らすことになる」とし、引き続き、若い世代が感染対策を講じる重要性を説いていた。