うがい薬とコロナの関係発表、時期が悪かった?研究者「生産量が減っている」
ポビドンヨードと新型コロナウイルスの関係性を研究をしている「大阪はびきの医療センター」の松山晃文次世代創薬創生センター長が8日、読売テレビ「あさパラ!」に出演。大阪府の吉村洋文知事の発言から、店頭からうがい薬がなくなったが「そもそも風邪が流行っていないので、生産量が減っているから」と、時期が悪かったとした。
松山センター長は発表後の“狂騒曲”に、あらかじめ医療機関については「在庫がなくなるかは検討して、大丈夫だ」と判断。夏場でうがい薬の生産量が減っていたための品薄騒動で、「間もなく収まる」と語った。
その一方でハイヒール・リンゴが「こんなになるとは思わない?」との問いかけに、コクコクと頷いた。またポビドンヨードについては、あくまで“口の中”の「唾液中のウイルス量が減る」だけであり、特効薬ではないことを強調した。
今回の吉村知事の会見については「今回のエビデンスをお伝えし、行政的にどうするかは政治的判断になるかと。我々のコロナに打ち勝ちたいと思って研究してるわけで、その熱いパッションを知事も感じられたのでは」と研究者の情熱が会見につながったとした。
だが元NHKアナウンサーの堀潤氏は今回の騒動となった吉村知事の会見に「周囲にいさめる人はいなかったのか。細かい文言の調整とか、どれくらいできていたのか。若干振りかぶっていた」と苦言を呈していた。