槇原被告 活動休止を発表 懲役2年、執行猶予3年の有罪判決「常に罪を償う思いを」

 槇原敬之被告
 証言台の前に立ち判決を聞く槙原敬之被告(イラストと構成・勝山展年)
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 違法薬物を所持したとして、覚醒剤取締法違反(所持)と医薬品医療機器法違反(同)の罪に問われたシンガー・ソングライター、槇原敬之被告(51)の判決公判が3日、東京地裁(坂田正史裁判官)で開かれ、懲役2年、執行猶予3年(求刑懲役2年)の有罪判決が言い渡された。判決理由を聞き終えた槇原被告は「ありがとうございました」と、深々と一礼。閉廷後に公式サイトで謝罪し、活動休止を発表した。

 濃紺のスーツにマスク、黒縁眼鏡の槇原被告は、一礼して入廷し、21年ぶり2度目の判決に聞き入った。ヒゲはなく、サイドを刈り上げた髪はトップを立たせてしっかりとセット。29席の傍聴席を204人が求め、倍率は7・0倍だった。

 18年3~4月に危険ドラッグ「ラッシュ」64・2ミリリットルと覚醒剤0・083グラム、今年2月に同3・5ミリリットルを所持したとして、執行猶予付きの有罪判決。裁判官は「違法薬物に対する抵抗感の乏しさを背景にした悪質な犯行」と指摘し、槇原被告は判決理由を聞きながら時折うなずいた。

 99年にも覚醒剤取締法違反で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。裁判官は「2度と違法薬物に手を出さないと誓っている。前科があるが古いもの」とし、「執行猶予期間後も慎重に行動してください」と忠告。槇原被告は「はい」と返答し、5分で閉廷が告げられると「ありがとうございました」と頭を下げた。

 閉廷後には公式サイトで謝罪し「本日の裁判の結果を真摯(しんし)に受け止め、当面の間、今後に予定しておりました活動を休止させていただきたいと思います」と発表。「その間は、常に罪を償う思いを持ち、今後、皆様のご信頼を一日でも早く取り戻せるよう、日々懸命に努力をする所存でございます」と再起を約束した。

 前回は有罪判決から11カ月後にオリジナルアルバム「太陽」をリリース、本格的に活動を再開した。デビュー30周年の節目に愚行を繰り返した希代の天才は、7月21日の初公判で宣言したように、恋人の支えを受けて更生の道を歩む。

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