山本寛斎氏が死去 76歳 白血病公表も力尽く ファッション、イベントなど幅広く活躍

 国際的なファッションデザイナーの山本寛斎氏が21日に亡くなったことが27日、分かった。76歳。娘で女優の山本未來がインスタグラムで報告した。山本氏は白血病であることを公表していた。

 未來はインスタで笑顔の寛斎氏の写真を投稿。「私にとって、父はエネルギッシュで明るいことはもとより、穏やかで、寛大で、人懐っこく、コミュニケーションを大切にし、無償の愛を与えてくれた存在でした」と伝え、「人生を通して、『時に折れることがあろうと、常に前向きに、果敢に挑戦し続けることが明るい未来に繋がる』ということを教えてくれました」ともつづった。

 寛斎氏は横浜市出身。71年にロンドンにおいて日本人として初めてファッションショーを開催。デヴィド・ボウイやスティービー・ワンダーらとの交流も始まる。74年から92年までパリ、ニューヨーク、東京コレクションに参加し、世界的な支持を得る。

 その後はファッションの世界にとどまらず、イベントなどのプロデュースも手がけるように。また京成スカイライナーの新型車両の内装・外装も手がけるなど、幅広く活躍した。

 今年3月に急性骨髄性白血病であることを公表し闘病生活に。その一方で7月から予定されているオンラインイベント日本元気プロジェクト2020「スーパーエネルギー!!」のプロデュースも手がけていた。開催まであとわずかという中での訃報となってしまった。

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