小池都知事 再選から一夜、決意新た 「都民の命や暮らしを守る」

 東京都知事選から一夜明けた6日、再選を果たした小池百合子知事が都庁で「新型コロナウイルス対策で都民の命や暮らしを守り、経済戦略を考えたい」と2期目の抱負を語った。安倍晋三首相や東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長らと相次いで会談。新型コロナ対策や東京五輪対応で連携する方針を確認した。開票結果は6日未明に確定。小池氏は過去2番目に多い約366万票を獲得した。

 「膨大なご支援は『よりしっかり働け』との声。エネルギーにする」。2012年に猪瀬直樹氏が獲得した約433万票に次ぐ過去2番目に多い約366万票を獲得した小池氏は、その言葉通り、再選一夜明けから精力的に動いた。

 首相官邸での安倍首相との会談で、再選の報告に「力強い都民の声に当選されたことをお祝い申し上げる」と祝福を受け「国の力も借りて、しっかりと新型コロナに打ち勝ち、東京五輪・パラリンピックにつなげていく」と応じ、今後の協力方針を確認した。

 会談後には、都内で3桁台が続く新型コロナの感染状況に関し、緊急事態宣言の再発令は話題に上らず、安倍首相からはワクチンの開発状況などの説明があったと明らかにした。

 午後には組織委の森氏と都庁で面会。森氏は組織委と国と都で新型コロナウイルス対策を検討する会議を立ち上げる意向を伝えた。有識者らも交えて9月にも発足させ、年内をめどに取りまとめる方針だ。

 再選を受けた記者会見も開き、新型コロナ対策の補正予算案を今週中に編成すると表明。総額3千億円規模になる見通し。選挙公約に掲げていた「東京版CDC(疾病対策予防センター)」創設への準備も進める。具体的なイメージを「都や区市町村、病院、研究機関の持つ情報を分析、評価して都民への情報発信を担う拠点」と説明した。

 小池氏は選挙戦で「感染拡大につながる密を避ける」として街頭演説はせず、インターネットでの動画配信を中心に活動。現職としての実績や知名度でリードし、元日弁連会長の宇都宮健児氏や、れいわ新選組代表の山本太郎氏らに圧勝した。

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