上村侑 いじめ加害者を演じ「つらかった」…初主演映画「許された子どもたち」

映画「許された子どもたち」の舞台あいさつを行った(左から)黒岩よし、上村侑=東京・渋谷HUMAXシネマ
映画「許された子どもたち」の舞台あいさつを行った(左から)黒岩よし、上村侑、内藤瑛亮監督=東京・渋谷HUMAXシネマ
映画「許された子どもたち」の舞台あいさつを行った(左から)黒岩よし、上村侑=東京・渋谷HUMAXシネマ
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 俳優の上村侑(17)が4日、都内で行われた初主演映画「許された子どもたち」(公開中)の舞台あいさつに登場した。同作は内藤瑛亮監督(37)が8年の歳月をかけて完成させた問題作。新型コロナウイルスの影響が残る中、6月1日に2館で公開されてから、上映館は32に拡大し、動員は5000人を突破した。

 上村はいじめの末、同級生を殺してしまう中学生を演じる。審判で「無罪」に相当する不処分となった後、激しいバッシングにさらされる難役だ。人生初の舞台あいさつに臨んだ上村は「しんどかったのは、冬編でのクラスのシーン。みんなから一方的に罵声を浴びせられたのが、つらかったです」と振り返った。

 映画は6月1日の公開日に家族と一緒に見に行ったそう。上村は「その日は家族と一緒に帰ったんですが、父がまったく口をきいてくれなかった。考え込んで…無言で無視されました」と明かした。息子が主役を演じている映画とはいえ、愛と罪の複雑さにショックを受けたようで後日、父は「脳みその整理がつかなかった」と話したという。

 内藤監督は「自粛警察や木村花さんの悲劇とリンクする部分もあり、自分自身がぞっとしている。加害者になる可能性も考えてほしい」と訴えた。

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