宝塚歌劇 7月17日公演再開決定…柚香光お披露目公演

 宝塚歌劇団は15日、7月17日から本拠地・宝塚大劇場花組公演「はいからさんが通る」から公演を再開すると発表した。東京宝塚劇場の再開は未定。

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため2月29日から中止・再開を繰り返し、3月12日からは完全中止が続いていた。大劇場での3カ月以上の公演中止は、第2次世界大戦で閉鎖されて以来。

 再開公演は花組トップ柚香光(ゆずか・れい)のお披露目公演。「中止期間中たくさんの方々から励ましのお声をいただきました。いよいよ皆様にお会いできる事なりましたが、何よりも、お客様に安心して楽しんで頂くことを願っています。はいからさんの登場人物たちの誠実で前向きなパワーと明るいエネルギーをお届けしたい」とコメントした。

 花組は6月末から再稽古に入り、初日に備える。宝塚はトップコンビのラブシーンや、大人数でのダンスシーンなども魅力の一つ。だが舞台上および舞台裏での密集状況を避けるため、一部場面において、当初の演出を変更し、舞台上での出演者数を調整も行われる。またオーケストラもオーケストラピット内での感染予防対策のため、録音演奏となる。

 座席の間隔を前後左右1席ずつ空けるとともに、最前列の座席販売は見合わせられ、通常の半分以下の1274席を販売。幕間休憩は混雑緩和のため5分延長し35分となる。

 年内の宝塚大劇場公演は、106期生の初舞台となる月組公演「WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-/ピガール狂騒曲」、宙組公演「アナスタシア」の上演を予定している。

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