NHK センバツ代替試合の放送に前向き「中継できたら」 大阪府大会も「中継したい」
NHKの定例会長会見が11日、東京・渋谷の同局で行われた。前田晃伸会長は、今春のセンバツ出場予定だった32校を招待し、8月に甲子園球場で行われる交流試合「2020年甲子園高校野球交流試合(仮称)」について、同局での中継に前向きな姿勢を見せた。
前田会長は、「現場で検討していると思う」と前置きし、「甲子園が春もなくなり夏もなくなったという、こういう異常な事態で、高校生の方々の夢がまったく実現しない形になったが、高野連の方がこうして夏に交流試合をやれるということなので、できれば中継できたらと思う」と話した。
同イベントは新型コロナウイルスの影響で史上初の中止となっていた「第92回選抜高校野球大会」の出場32校を招待し、各校が1試合を戦う。原則無観客で、8月10日から12日、15日から17日の計6日間開催される。
こういう特殊な事態なので、『NHKプラス』でも見られるようになればいいなという、願望を持っている」と、今春から同局が始めた常時同時配信・見逃し配信サービス「NHKプラス」での配信も視野に入れた。
一方、NHK大阪放送局の有吉伸人局長も同日の定例会見で、「本部(東京)の方で対応している。日本高野連の要請を受けて、前向きに検討している」と述べた。
また、NHK大阪は新型コロナの影響で中止となった選手権大会に代わる「令和2年大阪府高校野球大会」について、有吉局長は「日程、方式、(中継)要員などのリソースが整えば一部の試合を中継したい」とした。
