俳優・阿部サダヲ（５０）と女優・松たか子（４２）がテレビ朝日系ドラマスペシャル「スイッチ」（２１日、後９・００）で主演とヒロインとして共演することが７日、わかった。松は同局系ドラマ初出演。映画や舞台で息の合った演技を披露してきた“黄金コンビ”が、「東京ラブストーリー」など数々の名作ドラマを手がけた脚本家・坂元裕二氏（５３）の最新作で、丁々発止の掛け合いを見せる。

　息ピッタリの印象が強い二人が、またまたタッグを組んだ。今作は元恋人同士の検事と弁護士が繰り広げるリーガルサスペンス＆ラブストーリーだ。

　阿部は出世とは縁遠い変わり者の検事・駒月直を、松は敏腕弁護士・蔦谷円を演じる。学生時代から７年間交際し、別れた後も憎まれ口をたたきあう腐れ縁の男女が、同じ刑事事件の担当として対峙することに。それぞれが事件の真相を追求する中、大人の恋愛模様も絡み合い…という物語が展開する。

　２人は映画「夢売るふたり」（２０１２年）で初共演し、結婚詐欺を繰り返す夫婦を好演。以降は映画や舞台で共演を重ねた。初の検事役に「勉強のために松さんも出ていらっしゃる（検察ドラマの）『ＨＥＲＯ』を見ました（笑）」と明かした阿部は「女優さんの中では松さんとの共演が一番多いかもしれない。役者としての相性…僕は１００％だと思っています」と断言。松も「私は阿部さんにとって１００％でありたいと思っています。そうありたいと思わせてくださる俳優さん。二人だけの長いシーンでも『阿部さんとだからできたんだ！』と思いました」と“あうんの呼吸”を見せた。

　脚本を担当する坂元氏にとっても、初のテレビ朝日の作品。特徴の圧倒的なセリフ量も見どころだ。「最初に台本を読んだ時、一回閉じました（笑）」と松。阿部も「その後に僕も読んだんですけど…やっぱり一回閉じました（笑）ちょっと多いな、文字がまぶしいなって」と振り返り「ヒリヒリするような男と女の掛け合いを見てほしいですね」とアピールした。