シャンソン歌手・高木椋太さん死去 4月に新型コロナ陽性が判明
シャンソン歌手の高木椋太さんが2日に死去していたことが5日、分かった。58歳。7月に東京・NHKホールで開催予定の音楽イベント「パリ祭」の事務局が発表した。
事務局は公式フェイスブックに「訃報 高木椋太さん」と題して投稿。「今年のパリ祭に出演予定の高木椋太さんが、5月2日午後5時39分に入院先の川崎市内の病院で永眠されました。4月17日に58歳の誕生日を迎えたばかりでした」と報告した。
投稿によると、高木さんは4月1日に発熱し、6日に入院。7日に新型コロナウイルス陽性と診断された。「現在、葬儀の出来る状況にはありませんので、何れ『お別れの会』を開く予定です」と現状を伝えた。
さらに、2019年の「パリ祭」で高木さんが歌った「アヴェ・マリア」の動画も添付。「高木さんはこの歌を歌うために半年かけて髪を伸ばし、自ら衣装を縫い、何度も推敲した訳詞で、10名のコーラス隊を従えてNHKホールの舞台に立ちました。最後は『手を引きたまえ 主の御元へ Ave Maria Amen』と歌っています」と振り返った。
また、高木さんが、大の動物好きで、自ら「高木動物園」と名付けて多くの動物を飼育していたことも紹介。「優しく温厚な人柄で、誰からも好かれていましたからきっと天国でも人気歌手として迎えられることでしょう。ご冥福をお祈りします」と締めくくっている。