藤井七段、新年度初戦で勝利 竜王戦3組ランキング戦決勝進出

 将棋の高校生プロ、藤井聡太七段(17)が3日、東京・将棋会館で指された、第33期竜王戦3組ランキング戦準決勝で、千田翔太七段(25)に75手で勝利。2020年度の初戦を幸先良く制した。

 これで藤井七段は3組決勝に進出。同組優勝と本戦トーナメント進出をかけ、師匠である杉本昌隆八段(51)と対決する。勝利すれば、史上初となる4期連続の竜王戦ランキング戦優勝となる。

 居飛車党同士の対戦となった今局は、藤井七段が先手となり、戦型は矢倉に。中盤で腰を据えて考える藤井七段に対し、千田七段は考慮時間をあまり使わず積極的に指し手を進めた。

 2人は今年2月の朝日杯オープン準決勝でも対戦。その際も千田七段が序盤からほぼ考慮時間を使わず指し進め、藤井七段を圧倒。同棋戦で藤井七段に初めて土をつけた。

 だがこの日は、藤井七段の落ち着いた指し回しが上回り、中盤から優勢に。最後は大差がつき、夕食休憩前に千田七段が投了するという異例の展開となった。

 終局後、藤井七段は「激しい展開になって、分からなかったですけど、踏み込んで勝つことができました。際どいと思っていたので、はっきりと勝ちになったと思った局面はなかった」と淡々。千田七段は「午前中に将棋が終わってしまいました。あとは半分形作りのような感じ」と厳しい表情だった。

 藤井七段はこれで、竜王戦ランキング戦19連勝とし、一番下の6組から4組連続で優勝という史上初の快挙に王手をかけた。3組決勝には、すでに師匠である杉本八段が進出。師弟対決は2018年3月に王将戦1次予選2回戦で実現し、藤井七段が勝利していた。決勝に向け、藤井七段は「(師匠との対戦は)2回目になりますが、ランキング戦の決勝という大きな舞台で戦えるのはうれしい」と話した。

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