紅白出場の加門亮さんが死去 61歳 2年前に胃がん発覚、療養中だった

 NHK紅白歌合戦に出場するなど活躍した歌手の加門亮さんが、がんによる多機能不全で30日午前10時54分に都内の大学病院で死去していたことが31日、分かった。61歳。昨年3月から療養していたという。

 所属事務所の佐々木友子代表によると、加門さんは2018年の8月夏ごろから腰の痛みを訴えていた。当初は整形外科を受診したが原因が分からず、その後内科を受診して胃がんが見つかった。昨年の3月に入院したが、この時すでに手遅れの状態で、余命2カ月と宣告されたという。

 それでも「もう一度、歌いたい!」と強い意志で1年間、病に立ち向かった。その頑張りで一時は退院できるまで体調が回復したが、ついに病魔には勝てなかった。肺、肝臓、リンパ、骨盤と最後は全身に転移。3月中旬には「いつなにがあってもおかしくない」との宣告を受けていた。

 30日朝に容体が急変。最期は佐々木代表に看取られながら天国へと旅立った。亡くなる4日前には「もう一度歌おう!」という関係者の励ましに「大丈夫だよ!」と話すなど、最後まで復帰への情熱を失っていなかった。

 加門さんは1988年9月にシングル「海峡物語」でデビュー。「平成の石原裕次郎」と称されるなど、持ち味の低音が響く歌声で、ダンディーにムード歌謡を歌い人気を博した。95年には「男の慕情」がヒットし第46回NHK紅白歌合戦に初出場した。その後もヒット曲を出すなど活躍したが、昨年2月14日に出演した企画コンサートが最後のステージとなった。

 故人の遺志により、葬儀は近親者による密葬で執り行われ、後日あらためてしのぶ会を行うという。

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