タカラヅカ厳戒再開 新型コロナ対策で来場者に消毒液&検温 SNSで「無謀」の声も

 宝塚歌劇団は9日、新型コロナウイルスの感染防止のために2月29日から中止していた公演を、兵庫県宝塚市の宝塚大劇場で再開した。入り口で劇場スタッフが消毒液を来場者一人一人の手に噴き付け、検温のサーモグラフィーも設置するなど感染予防対策が強化された。

 この日は星組公演「眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~」「Ray-星の光線-」の宝塚大劇場での千秋楽で、多くのファンがマスク姿で来場。中には「マスクがない周囲の人にあげるため、何枚も予備を持参した」と話す人や「朝から何度も検温して自分が感染元にならないよう気を付けた」という人も。館内の飲食店は閉鎖された。

 観客によると、カーテンコールでトップの礼真琴が「手洗いとうがいをしっかりしてください」などと呼び掛ける場面もあったという。

 東京宝塚劇場ではきょうから雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を上演する。

 演劇界では宝塚歌劇団が公演を再開した一方で、松竹や東宝が公演の中止期間を延長するなど対応が分かれている。SNSなどでは「無謀」「リスクを伴う」という声もある。一方で、同県明石市の自営業の女性(55)は「再開はうれしい。でも劇場での感染も心配で、世間の『なぜ宝塚だけ?』という声も理解できる。観客自身ができる限り対策をすべきだと思う」と話した。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

芸能最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(芸能)

    話題の写真ランキング

    デイリーおすすめアイテム

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス