日本映画を代表する撮影監督の仙元誠三（せんげん・せいぞう）さんが１日午後８時２分、山形県川西町で誤嚥（ごえん）による事故のため死去していたことが５日、分かった。８１歳。京都府出身。葬儀は３日に近親者で行った。喪主は妻温香（はるか）さん。

　５８年、同志社大学を中退して松竹に入社。６７年、フリー。６９年、故大島渚監督の「新宿泥棒日記」で撮影監督となった。若い頃に阪神の入団テストを受けたこともある。

　７８年の「最も危険な遊戯」に始まる故松田優作さん主演、村川透監督の遊戯シリーズ三部作でのスタイリッシュなアクション撮影で脚光を浴びる。薬師丸ひろ子主演の「セーラー服と機関銃」、「Ｗの悲劇」などで角川映画の黄金期を支え、近年では１６年の「さらばあぶない刑事」も担当。ドラマでも「探偵物語」や「西部警察」などの名作を手がけた。