タレントの中居正広（４７）が２１日、都内でジャニーズ事務所からの退所を報告する記者会見を行った。

　この日、何より重みがあったのは、中居の「肉声」だ。

　２０１６年、メンバーの口から解散について一切語られることなく、ＳＭＡＰは表舞台から姿を消した。それだけに、ファンには相当のフラストレーションがたまっていたし、いまだに週刊誌などで元メンバーに関し憶測記事が尽きないのは、そうした背景もあるだろう。この日の会見は、語られてこなかった３年間の“空白”を埋める時間でもあった。報道陣も中居も、互いに３年分の思いがあふれ、約２時間の会見が、あっという間に感じられた。

　退所にあたり、当初はＦＡＸでの報告も検討されたというが、中居本人の「憶測を呼んだり、会社やいろいろな人に迷惑を掛けたりするのを避けたい」というたっての希望で会見が実現したという。ジャニーズが生んだ名司会者は、発信者としての自負もあっただろう。自らの言葉で、３年前の“わだかまり”にもけじめをつけた。