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「おしん」のばあちゃん役の大路三千緒さん満100歳に 現在の楽しみは「相棒」

 元タカラジェンヌで、「おしん」の祖母役など女優として活躍した大路三千緒(おおじ・みちお)さんが21日、100歳の誕生日を迎え、宝塚市内で百寿を祝った。1920年(大正9年)生まれ。大正、昭和、平成、令和をしなやかに生き「99歳さようなら、100歳こんにちは」と茶目っ気たっぷりの笑顔を浮かべた。

 100歳の感想を聞かれると、くしゃっとした表情を見せ「99歳だと思っていたのに…すぐに忘れちゃうのよ」と笑う。人生一番の思い出を問われると「『1番』と言われると困るの。小さなことがいくつもあって、それが重なっているから。人生ときたら難しいの」とその言葉は含蓄に富む。

 1939年(昭和14年)、宝塚歌劇団の初舞台を踏んだ。同期は越路吹雪さん、乙羽信子さんらそうそうたるメンバー。越路さんは「(音楽学校の)予科のころから人気があったの」、乙羽さんは「昔から賢い人だった」と懐かしむ。大路さん自身は早くに退団した2人とは対照的に、60歳まで在団し、花・雪組の組長として重責を担った。退団後は90歳まで劇団で後輩を指導。その功績から、宝塚歌劇100周年を記念して、2014年4月に宝塚大劇場内に開館した「宝塚歌劇の殿堂」に天津乙女さん、春日野八千代さんらと共に名を連ね、現役時代の写真などが展示されている。

 長生きの秘訣は「秘訣はわからない。あなた考えて」と困ったような表情を浮かべる。姪で元タカラジェンヌの葦笛るかさんは「伯母がイライラしたり、怒ったところは見たことがない。いつも穏やか。ニコニコしている」と語り、穏やかな性格が長生きの秘訣ではと推測する。

 現在の楽しみはテレビ鑑賞。耳が遠くなっているため、字幕で楽しむ。お気に入りは「相棒」。水谷豊の「紳士的な演技がいい」のだという。「でも字幕が早すぎて、すぐに忘れちゃうの」と可愛らしく口をとがらせていた。

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