Foorin・住田萌乃、女優で満開 TBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」出演

 ヒット曲「パプリカ」を歌い、昨年度の日本レコード大賞を最年少で受賞した少年少女グループ・Foorinのメーンボーカル住田萌乃(11)が、14日スタートのTBS系ドラマ「恋はつづくよどこまでも」(火曜、後10・00)に出演することが12日、分かった。主演の上白石萌音(21)演じるナース、佐倉七瀬が務める病院で入退院を繰り返す小児科の患者・杏里を演じる。このほど、デイリースポーツの取材に応じ、レコ大や紅白での快挙をへて女優に“凱旋”する思いや、年末の思い出を明かした。

 「パプリカ」を元気に歌い踊ったFoorinもえのが、ツインテールを一つにまとめ、病床の美少女を演じる。三つ編みヘアで取材に答えた住田は「普段の私は、こんな感じです。どちらかといえば、杏里ちゃんに近いかな」とはにかんだ。

 「恋は-」は、新人ナースになった七瀬(上白石)が、あこがれだった医師・天堂(佐藤健)のドSキャラにめげず、純粋な思いを伝え続けるラブストーリー。住田は入院期間が長いため、ナースや天堂と仲がよい「お姉さん」キャラの白浜杏里役を務める。

 「何回も入院してつらいはずなのに『大丈夫、元気だよ』と言ってしまう気持ちを表現するのが難しかった」と役作りには苦心。それでも、小学生でのレコ大受賞という快挙で注目されるプレッシャーには「Foorinのもえのとは違った住田萌乃を見てほし い」と自信をのぞかせた。

 2018年に発売した「パプリカ」が昨年、本格ブレークして歌謡界の頂点に上り詰めた。レコ大本番は、会場でのパフォーマンス後は帰宅し、受賞の瞬間を自宅からのナマ電話で迎えた。

 「Foorinの『フ』を聞いた瞬間に、涙がブワーッと出てきた。でもドキドキと緊張がすごすぎて、よく覚えていないんです」

 メンバーやスタッフとは翌日の大みそか、紅白歌合戦の楽屋で再会し喜び合った。

 「(新津)ちせ(9歳の最年少メンバー)は『私、叫んじゃった』って興奮してました。スタッフさんが袋のお菓子をいっぱい用意してくれて、ビールかけ代わりに“お菓子かけ”をしました」

 年明けに「恋は-」の撮影現場に戻ると、共演者からの祝福が待っていた。

 「上白石さんが『おめでとう!』って抱きしめてくれました。そのあと、『うちのレコード大賞です』ってみなさんに紹介してくれた。佐藤さんは包み込むように優しくて、私の学校の勉強を手伝ってくれたりするんです」

 住田が女優を志したのは3歳のとき。ドラマ「Mother」に出演する芦田愛菜を見て、「『私もこういうことやりたい』と母に言ったらしいです。3歳の私にとっても、圧巻の演技だったみたい」と明かす。

 その後、芦田と同じ芸能事務所に所属。14年にはNHK連続テレビ小説「マッサン」に出演するなど、キャリアを重ねてきた。Foorinに抜擢された一方で、放送中の「スカーレット」でもヒロイン戸田恵梨香演じる喜美子の末妹・百合子の幼少期を務め、話題となった。

 将来の夢について「戸田さんのような女優さんになりたい。“その人”にしか見えないくらい演技がすごくてあこがれます。でも歌もダンスも大好き。どっちもできたらいいけど、どうなるかな」と夢は広がるばかり。パプリカのつぼみは、いつか大輪の花を咲かせる。

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