大みそかの「第７０回ＮＨＫ紅白歌合戦」のリハーサルが２８日、会場となる東京・渋谷のＮＨＫホールで始まった。純烈、ＤＡ　ＰＵＭＰ、ａｉｋｏ（４４）らが参加。２０年連続出場の氷川きよし（４２）は、リハ風景は非公開だったが報道陣との質疑応答で、「自分らしく、イメージをぶち壊したい」と演歌のプリンスからの“限界突破”を宣言した。

　デビュー２０周年の締めくくりとなる紅白のステージに、“自分らしさ”を存分に刻み込む。氷川は「紅白限界突破スペシャルメドレー」と題し、最新曲「大丈夫」とロックナンバーの「限界突破×サバイバー」を歌唱する。演出は非公開だったが、「すごいことになるんですよ！！紅組のような、白組のような…皆さんが期待してらっしゃるように」と意味深に予告した。

　２０１７年にリリースした「限界突破－」は、「本当の自分を表現し、持ってる才能を生かせたらと思って歌ってきました。自分とも戦ってきたので、思い入れがあります」という楽曲。歌い続けてきた王道演歌からはかけ離れた曲調で、ビジュアル系メイクを施してヘッドバンギングを決めながら歌うなど、歌手として新たな魅力を解放するきっかけとなった。

　１１月に始めたインスタグラムでも、妖艶な姿を次々と公開して話題に。前日に銀座で購入したという、高級ブランド「グッチ」に身を包んで、「美のことは子供の頃から好きだったので、伸ばしてあげたい。自分の個性を大事に、人を励ませるアーティストになりたい」と意気込んだ。女性レポーターからスキンケアのポイントを聞かれると、「水を飲むこと。１日３リットルくらい」と声を弾ませた。

　「演歌歌手のワードにはまらず、人に響く歌を楽しんで歌えたら。ｋｉｉちゃんらしく。きよし君にはサヨナラして、私らしく」－。２０回目の紅白で“氷川覚醒”を見せつけるべく、並々ならぬ決意をにじませていた。