大阪市長などを務めた橋下徹氏が２２日にカンテレで放送された「お笑いワイドショー　マルコポロリ！」（日曜、後１・５９）に出演し、「僕は政治はできない」と政界復帰はないとの考えを改めて述べた。菅義偉官房長官に言われた言葉が深く印象に残っていることを明かした。

　番組では、「橋下徹　怒りの事件簿　金をばらまく政治家」とコーナーを設けた。ＭＣの東野幸治が「調子のいい政党に入ってトップの人の人気で当選。その党がしぼんできたら別の人気のある党に」と前振りして橋下氏に先を促した。

　橋下氏は「ほんとにそればっかり！」と、あきれたような口調。「政治の世界、ちょっと注目されている時にはみんなが来る。でも、僕も当然たたかれてヒューって下がる。あっという間にみんな去って行きますからね」と笑った。

　橋下氏は大阪都構想の住民投票で否決された時を振り返り、それまですり寄ってきた人々が「サーッと」引いていったと語った。「命をかけて橋下さんを支えます！」と涙を流して誓ったにも関わらず、「負けた瞬間、サーって」と述べて爆笑を誘った。橋下氏は「四国出身のある国会議員は」と住民投票で否決されたときにその人物がサーッと引いていった“許せないエピソード”を披露。「僕はもう政治グループのリーダーはできないんです」と笑みを浮かべた。

　東野が「大局を見なあかんけど、ついつい小ちゃいところを。あいつ腹立つわとか」と橋下氏の意図を問うと、「そうそう」と笑って応じた。

　橋下氏は菅義秀官房長官と会談した際の話を持ち出し、「菅さんもずーっと裏切られ人生だったんですって。あの世界ですから、菅さんも調子がいいときはみんなが来るし、ダメになったときは去って行くし。どんだけお世話しても裏切っていくという連続だった」と菅氏が語った経験談を述べた。

　橋下氏が「それ、頭にこないんですか？」と尋ねると、菅氏は「政治は裏切られるものだ。橋下さん、そんなことで頭にきてたら政治はできませんよ」と答えたそうで、橋下氏は「僕はもうできないって思いました」と笑みを浮かべた。