伊東ゆかり 生みの母に「捨てられた」 父親は4度の離婚、母親が何人も替わる

 歌手の伊東ゆかり(72)が21日に放送されたTBS系「サワコの朝」に出演し、少女時代に母親が何人も替わるという数奇な経験を話した。

 父親は4度も離婚を経験。「父の戸籍を見ますと、×が4つもある」とを明かした。「私を産んでくれた母は、私が4つか5つのころ、夏だったかな、昼寝をしている時に唐草模様の風呂敷に色んな物を詰めて、私と弟の方を見ながらスッスッスと出て行ったのを覚えている。抜き足差し足で出て行って、どこかへ出掛けるのかと思っていたが全然帰ってこなくて。私は捨てられたんだって」と幼少期に母が家を出て行ったことを振り返った。

 数カ月後に母親が再び現れたが「弟は行きましたけど、『こっちにおいで』と言われても私は絶対に行かなかった」と自身の中で母と決別していたという。

 その後、父親は再婚。「2番目の母は(自身が)小学校3年の時に来てくれたんですけど、私はそれまでスプーンでしかご飯を食べられず、(義母に)手を引っぱたかれて『こうやってお箸を持つのよ!』と」と、幼少期に母親が不在だった影響でできていなかったしつけを一からしてくれたという。さらに「4~5年生になると午後の授業があるが、(歌手の)仕事をしていて早引きすることが多くなった。その分、母が私の席で授業を聞いて、夜に仕事から帰ってくると帳面を出して授業を教えてくれた」と教育熱心な人だったことを明かした。

 MCの阿川佐和子が「懐(なつ)いたんですか?」と尋ねると、伊東は「それが嫌で嫌で。(クラスメートに)『なぜお母ちゃんが来てお前来ないんだ?』って言われる。なので『なんで出しゃばったことをするの!』って」と猛烈に反抗したことを振り返った。しかし、伊東の言葉を聞いた義母にたたかれ「それは効きました。そこからはあまり反抗しませんでした」と義母との関係も成熟。だが「(父母は)後に別れます。その後はすごく若い方(3人目の義母)が来ますが、すぐ別れちゃいました」と、父親の結婚は長続きしなかったという。

 成人してから生みの母と約50年ぶりに再会したが「抱きしめられましたが、全然ドラマみたいではなく『母の胸ってこんなに分厚いのかな』って。母はしゃべる感じがちゃきちゃき。私はこの母の血が流れてるんだから、決して暗い人間ではないなと思った」と冷静に自己分析していたという。

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