映画「不良番長」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなどで人気を博し、「辰兄（たつにい）」「辰ちゃん」の愛称で親しまれた俳優の梅宮辰夫（うめみや・たつお）さんが１２日午前７時４０分、慢性腎不全のため死去した。８１歳だった。任侠映画で存在感を示したが、テレビドラマでもさまざまな役どころを演じた。代表作の一つでもあるＴＢＳ系「スクール・ウォーズ」で共演していた山下真司、和田アキ子も無念のコメントを発表した。

　スクール・ウォーズで主演だった山下は「昭和の大スターは面倒見がよく、希代の大食漢。そして酒も強かった。そんな豪華な梅宮さんが逝ってしまった。最後まで最強のオヤジだった。ご冥福をお祈りします」とのコメントを発表。

　プライベートでも親交が深かった和田は「スクールウォーズで夫婦役をやった時からずっと可愛がっていただいて、私はアンちゃんって呼ばせてもらってました」と切り出し「撮影現場では、アンちゃんがお弁当を何度も作ってきてくれて、それがとても楽しみだったことを覚えています」と振り返った。

　梅宮さんの渋谷区の自宅にも何度も遊びに行ったといい「アンちゃんは、山城新伍さんと仲が良くて、私も新伍ちゃんと仲良しだったので、３人で沢山飲みに行きました」。ある日、梅宮さんと山城さんが車に乗ってクラブに行くため、和田と別れようとしたが、置いていかれたくない和田が車のドアを引っ張ったらドアが開いてしまったという。

　「ビックリした２人の顔を今でも思い出します」と振り返り「あの頃いつも遊んでくれた新伍ちゃんも力也もアンちゃんも、みんな亡くなっちゃって…。また電話番号消すのが辛いです」と悲しみに暮れていた。

　スクールウォーズでは梅宮と和田は中華料理店の夫婦として出演していた。