石坂浩二、梅宮さん最後の撮影は「これじゃダメだ、ワルかった…」遺作で共演

 映画「不良番長」シリーズや「仁義なき戦い」シリーズなどで人気を博し、「辰兄(たつにい)」「辰ちゃん」の愛称で親しまれた俳優の梅宮辰夫(うめみや・たつお)さんが12日午前7時40分、慢性腎不全のため死去した。81歳だった。遺作となったテレビ朝日系「やすらぎの刻~道~」で共演した石坂浩二もコメントを発表した。

 梅宮さんは石坂が演じる脚本家の亡き父親役として登場。この作品が遺作となった。

 石坂は「二ヶ月ほど前が『やすらぎの刻』の梅宮さんオールアップの日でした」と振り返り「お体の調子はあまりすぐれず辛そうに見えました。撮り終わって『セリフをやっと憶えただけで芝居をやれなかった。これじゃダメだ。ワルかった…』口惜しそうでした」と撮影時の様子を明かした。

 「昔ゴルフをご一緒させていただきました。『2人ともひどかったネェ』そう仰ってスタジオを去って行かれました」と最後のスタジオでのやりとりも明かした。「何もしてあげられず…ただ悲しくつらいばかりです。梅宮さん、立派に芝居になってました!」と天国の梅宮さんに呼びかけていた。

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