チャップリン四男、喜劇歌舞伎絶賛「完全にフィット、ヨーロッパでも上演を」

 生誕130年を迎えた“世界の喜劇王”チャールズ・チャップリンの四男、ユージーン・チャップリン氏(66)が11日、東京・国立劇場で、チャップリンの映画「街の灯」が原作の歌舞伎公演「蝙蝠(こうもり)の安さん」を観劇した。

 チャップリンがかつて演じた主人公を務めた松本幸四郎(46)とは、終演後に対面。チャップリンが歌舞伎好きだったことを伝えて、「映画を日本の文化に移し替えて、完全にフィットしていて驚きです。幸四郎さんは日本のテイストを加えて、父の精神を保ち続けておられる。ヨーロッパでも上演してほしい」と激励した。

 チャップリンは結婚と離婚を繰り返し、生後すぐ亡くなった息子も含め6男5女の11人の子宝に恵まれた“ビッグダディ”。スイスを拠点にサーカスの演出などを手掛けるユージーン氏は、チャップリンが64歳の時に、最後の妻との間に生まれた。母方の祖父はノーベル賞劇作家のユージーン・オニール。同じ母親のきょうだいは8人おり、「ジュラシック・ワールド/炎の王国」(18年公開)などに出演した長姉のジェラルディンら、きょうだいの多くは役者の道に進んだ。

 「蝙蝠-」は初演以来、88年ぶりの再演で、チャップリンの命日の今月25日にも上演される。ユージーン氏から「サイレント映画なので見る前はしゃべることに少しだけ心配でしたが、本当に素敵でした」と向けられた幸四郎は、「サイレント映画なのでセリフ覚えに苦労しなくていいと、期待していて。台本を見たら、セリフがたくさんあって、逆に不安になりました」と返答。おちゃめな切り返しで、“喜劇王の血筋”を笑わせていた。

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