NHK次期朝ドラ「エール」異例の脚本家交代 収録すでにスタートも…
NHKは5日、俳優・窪田正孝(31)が主演する次期連続テレビ小説「エール」の脚本家が、林宏司氏から、清水友佳子氏と嶋田うれ葉氏、および番組スタッフに交代することを発表した。「制作上の都合」と説明している。一方で、この日、林氏が日本テレビ系の来年1月期のドラマ「トップナイフ~天才脳外科医の条件」(土曜、後10・00)の脚本を担当することも発表された。放送時期はギリギリ重なっていないものの、異例の交代劇となった。
朝ドラ「エール」は、プロ野球・阪神の球団歌で、「六甲おろし」の通称で愛される「阪神タイガースの歌」や、巨人の球団歌「闘魂こめて」を手掛けた大作曲家・古関裕而さんが主人公・古山裕一のモデル。窪田が古山、妻となる関内音を女優の二階堂ふみ(25)が演じる。NHKはこの日、脚本家の交代についてのデイリースポーツの取材に対し、「制作過程に関する質問へのお答えは控えさせていただいております」と回答した。
一方で、この日、女優・天海祐希(52)が主演する日テレ系ドラマ「トップナイフ」の脚本を、林氏が手掛けることも同局から発表された。連ドラを手掛けるということで、朝ドラ降板は林氏の体調面での問題ではないと見られる。
「トップナイフ」は1月から3月にかけての放送で、4月期からスタートする「エール」とは入れ違いのタイミングではある。ただ、「エール」の収録は、すでに9月17日からスタートしており、どちらかの脚本が完成していない限りは、並行して脚本の執筆が行われていたことになる。脚本家が同時進行で作品を手掛けることは、あり得ることだが、日本テレビはデイリースポーツの取材に「お答えできません」と詳細は明かさなかった。
林氏は今回の朝ドラ執筆に関し、NHKの公式ホームページで、「暗い時代も明るい時代も、人々の心を揺さぶり、励まし続けた“古関メロディ”のように、このドラマが、どうか、朝のひととき、誰かの“エール”になれますように」と意気込みを示していた。
