チュート徳井出演、NHK「いだてん」最大限に再編集 撮り直し不可能で苦渋の選択

 チュートリアルの徳井義実(44)が東京国税局から1億円を超える申告漏れと所得隠しを指摘された問題で、NHKは29日、徳井が11月3日放送分から出演予定の大河ドラマ「いだてん」(日曜、後8・00)について、「対応可能な措置を講じたうえ、放送することといたします」と発表した。一部をカットするなど、ストーリーに支障を来さない範囲で最大限に再編集するものとみられる。

 同局広報部は「全編の収録が終了し、撮りなおしが困難な状況ではありますが、ドラマの流れを損なわない範囲で、可能な措置を講じたうえ、放送することと致します」と説明した。

 27日放送の第40話から、1964年東京オリンピック編に突入している「いだてん」。徳井は、バレーボール女子日本代表「東洋の魔女」を率い金メダル獲得に導いた名将・大松博文監督を演じている。前回開催の東京五輪の象徴的な役柄だけに全カットもできず、その一方で撮り直しも事実上不可能で、同局にとっては苦渋の選択となった。

 また、徳井について今後、新たな出演・収録をすべて見合わせることも明らかにした。レギュラー出演していた「シブヤノオト」(土曜、深夜0・05)については、11月3日放送分まで収録済みで、これについては出演シーンをカットする。また、これまでプロ野球オフシーズンに放送され出演していた「球辞苑」も今後、徳井なしで放送される。

 今回、徳井については次々と新たな事実が明るみになったが、NHKは「新たな事実関係の有無についても、引き続き情報を収集しながら、必要に応じて対応を検討してまいります」との姿勢を示した。

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