八千草さん 亡くなる前日松茸ご飯「明日はお造り食べたいわ」 東京五輪楽しみに…
かれんで上品な雰囲気で親しまれ、テレビドラマ「岸辺のアルバム」をはじめ映画、舞台と幅広く活躍した女優の八千草薫(やちぐさ・かおる、本名谷口瞳=たにぐち・ひとみ)さんが24日午前7時45分、すい臓がんのため東京都内の病院で死去した。88歳。今年2月にがんを公表、治療に専念していた。15年来、八千草さんの身の回りの世話をしていたお手伝いさんの女性が28日、都内の自宅で取材に応じた。
所属事務所によると、八千草さんは今月2日頃から入院していた。亡くなる当日まで普通に食事も会話もしていたが、午前6時半過ぎに容体が急変したという。
お手伝いの女性によると、亡くなる前日の23日まで、とても元気だったという。八千草さんは23日昼、この女性が作った松茸ご飯を病室で食べ、「きょうのお食事おいしいわ」と微笑みを浮かべ、おいしそうに食べていた。自身のエッセイにも記していたが、1日3食、家政婦さんが作る栄養バランスのとれた食事をとっており、「明日はヒラメのお造りが食べたいわ」と24日のリクエストもしていたという。
八千草さんは来年の東京五輪を楽しみにしており、「私、オリンピックまで頑張るわ」と話していたという。
今年6月には北海道・富良野に旅行するほど「お元気でした」と突然の別れを惜しんでいた。