史上最恐台風 列島直撃…停電、交通まひ、箱根で総降水量1000ミリ超

 史上最大規模の非常に強い台風19号は12日、伊豆諸島近海を北上し日本列島に直撃。夕方から夜にかけて静岡県に上陸し、関東を縦断した。箱根町で10日からの総降水量1000ミリを超えたのを始め、東日本を中心に広範囲で記録的な暴風や大雨に見舞われた。河川の氾濫が発生し、冠水・浸水も多発。死傷者80人超と多くの被害を及ぼした。1都10県で大雨・洪水警戒レベルで最高の5に当たる特別警報も出された。

 秋の行楽シーズンの3連休初日。関東や東海を超大型の台風直撃。長時間にわたって猛烈な雨が降り続け、大雨特別警報が出されるなど記録的な降水量に達し、神奈川県箱根町で10日からの総降水量が千ミリを超えた。多摩川や相模川、荒川水系など複数の河川で増水・氾濫が発生し、土砂災害や低地の浸水・冠水も各地で起きた。

 人的被害は、千葉県市原市での竜巻とみられる突風と群馬県富岡市の土砂崩れで計2人が死亡。負傷者も各地で相次ぎ、共同通信の集計では、20以上の都府県で80人超となり、3人が行方不明になった。また、東京電力によると、同日午後9時半ごろの時点で神奈川県や千葉県など管内で計約34万4千戸が停電。中部電力管内でも計約4万8千戸が停電した。

 交通機関は各地でストップし、市民生活に大きな影響が出た。鉄道は計画運休が相次ぎ、東海道新幹線の東京-名古屋間は始発から終日運休。首都圏のJR在来線やJR東日本が運行する東北、上越などの各新幹線も午後にかけて順次運転を取りやめた。

 空の便でも羽田空港を発着する国内線がほぼ欠航。羽田は12日午後2時以降、国内、国際線ともに旅客機の運用をやめ、着陸を認めなかった。成田空港も午前11時以降、運用を停止した。

 13日も復旧作業のため、多くの路線で運休が続く見通し。混乱は長期化しそうだ。JR各社によると、12日に早朝の一部列車を除き、運休した東海道新幹線は13日も始発から運休が続く可能性が高い。障害物の撤去や機器の点検に長時間を要する恐れもある。

 防衛省は自治体の要請を待たずに救援活動ができるよう、関東を中心に自衛隊員1万7千人の即応態勢を取った。

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