千葉で竜巻か 車横転で死者も 住宅全壊…集落一変

 史上最大規模の非常に強い台風19号は12日、伊豆諸島近海を北上し日本列島に直撃。夕方から夜にかけて静岡県に上陸し、関東を縦断した。箱根町で10日からの総降水量1000ミリを超えたのを始め、東日本を中心に広範囲で記録的な暴風や大雨に見舞われた。

 瞬く間に住宅の屋根や壁が吹き飛ばされ、何台もの車が横転、のどかな集落が一変した。台風19号が迫った12日午前8時すぎ、千葉県市原市永吉地区を襲った竜巻とみられる突風。被害は直線上の約500メートルにわたり、子どもを含む9人が死傷した。近所の住民は「建物が壊れた音なのか、ものすごい雷が落ちたと思った」と声を震わせた。

 市原市によると、住宅は1棟が全壊し、少なくとも10棟が損壊した。近くの運動広場では高さ約15メートルのポールが何本もネットごと倒れ、サッカーのゴールポストは約30メートル先の畑まで飛ばされた。

 全壊した住宅の周辺には規制線が張られ、救急車やパトカーが頻繁に出入りした。農業用ハウスは電柱に絡み付き、垂れ下がった電線に引っ掛かったトタンが強風にはためく。乗用車はでこぼこになり、道はがれきで埋め尽くされた。たたきつけるような雨の中、近くに住む建設会社社長熊谷留正さん(78)は「これはひどい。(9月の)台風15号でもこんなにならなかったのに」と言葉を失った。

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