お笑いを愛するクリエイターが作るバラエティー番組２つが“シンクロ”した。２６日にテレビ朝日系「アメトーーク！」で放送された「ツッコミ芸人が選ぶ　このツッコミがすごい！！」と、２８日深夜（２９日未明）にテレビ東京系「ゴッドタン」での企画「お笑いを存分に語れるＢＡＲ～漫才編～」だ。

　「アメトーーク！」はＭＣの雨上がり決死隊・蛍原に加え、博多大吉、ナイツ・土屋、中川家・礼二、かまいたち・濱家、パンサー向井、バイキング・小峠、霜降り明星・粗品といったツッコミ芸人が“ツッコミ目線”で、誰のどのような面がすごいと感じるかをぶつけ合う。ボケ代表として博多華丸、ナイツ・塙も出演した。

　「ゴッドタン」はＭ－１を軸に漫才論や注目の芸人などについて出演者が語らった。おぎやはぎ、劇団ひとりのＭＣに加えて、かまいたちとナイツがコンビで出演。スピードワゴン・小沢、東京０３・飯塚が名を連ねていたが、その中でツッコミに焦点を当てたゾーンが設けられており、この点が“かぶった”。ナイツは塙が自身の漫才論をつづった書籍「言い訳　関東芸人はなぜＭ－１で勝てないのか」（集英社新書）を発売していたことも理由の一つだった。

　共通して出演したナイツの熱量は高かった。塙は何が面白いのか、何が特徴なのかを理路整然と語り続け、土屋は率直に理想とするツッコミを明かす。ただ、話している内容は両番組でひと味違うのは興味深い。

　また、こちらも両方に出演しているかまいたち・濱家は違うツッコミの人物を挙げて、その魅力を語っている。ネタバレになるため、本稿ではそれぞれが“誰を推したか”には触れないが、微妙に違う話題の振られ方に沿ってそれぞれの“ツッコミ”のすごいところを紹介した。

　それぞれの番組に携わる、テレビ朝日の加地倫三プロデューサーと、テレビ東京の佐久間宣行プロデューサーは親交があり、佐久間Ｐが出演しているニッポン放送のラジオ「オールナイトニッポン０」に加地Ｐが出演したこともある。それだけに「何か打ち合わせでもしているのでは」と勘ぐりたくもなるが…。

　佐久間Ｐは自身のツイッター（＠ｎｏｂｒｏｃｋ）で、似たテーマが“シンクロ”したことに、「タイミングはマジで偶然」（９月２８日午後１時４９分の投稿文より）とつづっている。