会田誠氏が危機感「この国の終わりが始まる」あいちトリエンナーレ補助金不交付に

 日本を代表する現代美術家の会田誠氏が26日、ツイッターに連続投稿。国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が脅迫によって中止になった問題を受け、文化庁がこの日、同芸術祭への補助金約7800万円を交付しない方針を示したことに対し、日本において多様な表現が許されない「単一性」の本格化が予見されるとして「この国の終わりが始まる」と危機感を示した。

 会田氏は「文化庁長官・宮田亮平様、今からでも遅くないので、その方針を取り消してください。国にとっても文化にとっても良いことが一つもなく、悪いことばかりあります。国家百年の計を見ましょう」と訴え、さらに「元・東京芸大学長でもある宮田亮平様。今回のこの決定は、貴方の母校の在学生にも陰に陽に悪い精神的影響を与え、国際的な芸術の流れからどんどん取り残される結果を生むと思います。ぜひ再考をお願いします」と、東京芸大ОBとして切実な願いを込めた。

 会田氏は「そりゃオレだって『表現の不自由展実行委員』とはソリが合わず、『この堅物め!』と思ってるさ。でもそんな人たちも社会にいるべきだし、芸術祭の100あるコンテンツの1つにあっていいんだよ。そんなことも許されなくなったら、単一性による虚弱体質が本格化して、この国の終わりが始まるんだよ」と、表現者として深刻な状況に警鐘を鳴らした。

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