闇営業問題で謹慎していた吉本興業所属のレイザーラモンＨＧ、スリムクラブ、ムーディ勝山が１６日、小籔千豊が主宰する「コヤブソニック２０１９」（インテックス大阪）に出演した。１４日の初日にはくまだまさし、２７００ら、１５日にはガリットチュウ・福島善成、ストロベビー・ディエゴらが出演。吉本の“謹慎芸人”が３日間に振り分けられて登場し、会場を沸かせた。

　ＨＧ、ムーディに続いてスリムクラブが登場し、真栄田賢が「何から言っていいか分からないので…」と切り出すと、客席からは「頑張れ～！」の声援が。「無期限となり、帰ってきて、まさか漫才できるなんて。本当にありがとうございます」と感謝。「最初は本当にパニックでして…」と６月に報道が出た時の心境を改めて説明した。

　体が大きいことから、すぐにバレてしまうという真栄田。この日、新大阪駅に降り立った時には「オバちゃんがヒソヒソ言ってるんです。『ほらあの人よ、あおり運転の人よ』って。（ガラケー）女呼んで、写真撮らせようかと思いました」と笑わせた。

　３組の出演前には、小籔が「皆さんの優しさ、ちょっとだけ分けて下さい。ひとつ温かい雰囲気で見守ってほしい」と呼びかけていた。

　小籔は１６日、取材に応じ、“謹慎芸人”の出演について「吉本の中で急にポンと出したら誰がお客さん沸きそうかな、と思って、３つ（３日間）に分けて出てもらった」と説明。「こっちの都合。“ＮＯ優しさ”です」とさらりと口にし、「先輩から頼まれた仕事なんで、断られへんかったんでしょうね」と先輩である雨上がり決死隊・宮迫博之に「（ギャラは）もらってない」と嘘をつくよう言われ、吉本に金銭の授受はなかったと話してしまった“謹慎芸人”たちに絡めて、笑わせた。

　また１５日のステージでは、サプライズで登場した福島らに「あくまで個人的意見やけど」と断った上で、「謝らんでええねん」と話していたが、この日は改めて「お客さんは謝られたって…、お客さんは怒ってないと思う、ほとんどは。そんなんいらん、謝らんでええ。面白いこと言って楽しませて、という（気持ち）」と話した。