加藤雅也 ハードボイルド作品の継続訴え…北方謙三氏も登壇

映画「影に抱かれて眠れ」の公開記念舞台あいさつに登場した(左から)和泉聖治監督、若旦那、松本利夫、加藤雅也、中村ゆり、熊切あさ美、中山こころ、北方謙三氏、中野英雄=東京・丸の内TOEI
映画「影に抱かれて眠れ」の公開記念舞台あいさつに登場した(左から)和泉聖治監督、若旦那、松本利夫、加藤雅也、中村ゆり、熊切あさ美、中山こころ、北方謙三氏、中野英雄=東京・丸の内TOEI
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 俳優の加藤雅也(56)が7日、都内で行われた主演映画「影に抱かれて眠れ」(和泉聖治監督)の公開記念舞台あいさつに登場し、ハードボイルド作品の制作継続を訴えた。加藤は「今の日本はハードボイルド作品の制作が難しくなっているのが現状です。その中でみんなで生み出した作品。今後も作り続けていけるようご支援をお願いします」とあいさつした。

 映画の原作は北方謙三氏(71)の小説「抱影」で、加藤は横浜で酒場を経営する画家・硲冬樹を演じる。加藤は2016年にも北方氏原作の映画「棒の哀しみ」で主役を演じているが「初めてお会いしたのは15~16年前ですかね。風貌はハードボイルドなんですが、物事をよく知っていて話が面白いですよ。その主人公を演じるのは喜ばしいですが、難しいです」と本音を明かした。

 映画には北方氏自身も出演しており、この日も舞台あいさつに登場。「映画にとって原作もひとつの素材。つべこべ言うもんじゃないと思っている」と明かした。役者の演技にも「好きにやってください」と普段は言っているそうだが、今回の加藤だけには演技のヒントとして「諦念(ていねん)」という言葉を贈ったそう。

 北方氏は映画の出来を「見て“ウォー”と思った。今までになかった心のざわめきがある」と評価。加藤のハードボイルド作品への思いをバックアップした。

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