藤山直美 乳がん復帰後、初の南座出演…同劇場の「怖い」エピを披露し笑わせる

「喜劇 道頓堀ものがたり」製作発表に出席した(前列左から)三林京子、林与一、藤山直美、喜多村緑郎、河合雪之丞、(後列左から)春本由香、鈴木杏樹、石倉三郎、松村雄基=京都市内
「喜劇 道頓堀ものがたり」製作発表に出席した(前列左から)林与一、藤山直美、喜多村緑郎(後列左は鈴木杏樹)=京都市内
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 女優の藤山直美(60)が3日、京都市内で行われた舞台「喜劇 道頓堀ものがたり」(10月12日~11月5日、京都南座)の製作発表に出席した。乳がんによる療養から昨年10月に復帰後、藤山が南座に出演するのは初。藤山にとって、南座は縁の深い劇場といい、「(生前の)お父さんから『南座は心して立たんと怖いよ』と言われたのを思い出した」と告白した。

 さらに、南座にまつわるエピソードを次々と披露した。昨年新装された南座だが、それ以前は1929(昭和4)年に改築された劇場が1990(平成2)年に改装のために閉館しているが、藤山は「お父さん(藤山寛美さん)が昭和4年生まれで、平成2年に亡くなった。(前回の閉館前の90年2月に)親子で2週間出させてもらった。(父が)借金で首を絞められたのも南座、父と母が出会ったのも南座」といい、「藤山家と南座はツタが絡んでるよう」と表現した。

 止まらなくなった藤山は「(市川)猿之助さん(現・猿翁)の出待ちをしたのも南座。高校から呼び出された。四条京阪で(加賀見山)旧錦絵(かがみやまこきょうのにしきえ)のポスターも盗みました」とかつての“悪事”も明かして頭を下げ、会場を笑わせた。

 また、5月の大阪松竹座公演時と比べた現在の体調について、藤山は「不思議なもんで、(体調が)戻って来るのと同時に老化がある。(7月の東京・新橋演舞場公演で)足が筋違いになったり。(体調は今も)100%戻ってるかといえば戻ってません。5、6月が75%くらい。それが80とか90になっていけば」と説明した。

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