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京アニ犠牲者に「涼宮ハルヒの憂鬱」総作画監督も… 残る25人の実名公表

 京都市伏見区のアニメ制作会社「京都アニメーション」第1スタジオの放火殺人事件で、京都府警は27日、亡くなった社員35人のうち、身元が公表されていなかった男女25人の実名を新たに明らかにした。遺族や京アニ側の意向を配慮し慎重に手続きを進めた結果、発表が2回に分かれ、事件発生から1カ月以上を経て全員の身元公表を終える異例の対応となった。

 府警によると、25人は人気アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱(ゆううつ)」の総作画監督で取締役の寺脇(池田)晶子さん(44)や、同作品などで色彩を担当した石田奈央美さん(49)ら、21~49歳の男性8人、女性17人。代表作を支えたベテラン、努力の末に憧れの職場で働いていた若手…夢の途中で、人々は命を奪われた。

 身元公表がこの時期になった理由について、府警の西山亮二捜査1課長は「大変凄惨(せいさん)な事件でご遺族が死を受け入れるまでに時間がかかっていると認識した。最後の葬儀を終え、今日の公表になった」と説明した。

 25人のうち20人の遺族が実名公表を拒否。それでも公表に踏み切った理由について、西山課長は「事件の重大性に加え、社会的関心が非常に高く公益性があるため、公表した方がいいと判断した」と述べた。

 寺脇(池田)晶子さん(44)は同社の代表作「涼宮ハルヒの憂鬱」や「響け!ユーフォニアム」の作画監督で、同社の取締役も務めていた。きめ細かいキャラクター作りに定評があり、数十人もの脇役の性格や趣味など人物設定を考えることを得意としていた。

 10年以上前に京アニで一緒に働いていたという京都府の女性は「すごくおきれいな方で、さばさばしていた。(自分が会社を)やめる時も『もったいない、もっと一緒にいてほしかった』と引き留めてくれた」と振り返り、声を詰まらせた。

 時森友樺さん(22)は4月に入社したばかり。事件前夜には、大好きなキャラクターの「一部を描かせてもらった」と周囲に報告していた。兼尾結実さん(22)も京アニに就職したばかりだった。

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