鈴木茂 ギター職人の映画に感銘「アメリカ人の物を作る質の高さが残っている」

トークイベントを行った鈴木茂=東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム
トークイベントを行った鈴木茂(左)と萩原健太氏=東京・渋谷のシアター・イメージフォーラム
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 はっぴいえんど、ティン・パン・アレーのメンバーだった伝説のギタリスト、鈴木茂(67)が24日、東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムで、ドキュメンタリー映画「カーマイン・ストリート・ギター」のトークイベントを音楽評論家の萩原健太氏(63)と行った。

 映画は米ニューヨークで、NYの建物の廃材を使ってギターを製作する職人リック・ケリー氏を追ったドキュメンタリー。ケリー氏のギターはボブ・ディラン、ルー・リード、パティ・スミスといったビッグネームも愛用している。

 鈴木は「結論を言えばね、そういった作る気持ちというか、姿勢というか、それが一番大切なんだけど。それが人間をね、素材が全てというところに落ち着いてくると思う。それは世界共通だと思う」と、NYの廃材にこだわるケリー氏の姿勢がうなずけるよう。

 ギターを例に挙げて「アメリカ人が物を作るスピリットは1950~60年代、すごいものがあった」といい、「今の時代にアメリカ人で、こういった物作りをして、しかも-(将来的に)ものすごく高くなってしまう可能性はあるけど-必要以上に高い値段にしないでビジネスにしているみたいだから、とても珍しい。アメリカ人の物を作るクオリティーの高さが今こういうふうに残っているのはとてもいいなと思いました」と、ケリー氏の昔かたぎなところを喜んでいた。

 自身はギターを「20本くらい」所有しており、「使っているのは10本くらい」だという。愛用しているのはフェンダー・ストラトキャスターで、「ストラトの一番いいのは、音が強くないところ。ギターのコードをカッティングして歌った時にバランスがいい」とその理由を説明。

 自身の名曲「砂の女」を例に挙げて「『砂の女』なんか、ストラトでないとああいう軽やかさが出なくて」と明かしていた。

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