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NASA 火星の岩石を「ローリング・ストーンズ・ロック」と命名

 米航空宇宙局(NASA)が、火星のある岩石を「ローリング・ストーンズ・ロック」と命名したことを、米俳優ロバート・ダウニー・Jr.が22日(日本時間23日)、ザ・ローリング・ストーンズのコンサート会場である米パサデナのローズ・ボウル・スタジアムで、メンバーの登場に先立って明らかにした。

 NASAインサイト・マーズディープコアミッションの火星探査機に携わるチームは、ある火星の岩石を、ストーンズにちなんで「ローリング・ストーンズ・ロック(Rolling Stones Rock)」と命名した。

 NASAの宇宙船が、内部探査のために火星に着陸した2018年11月26日、ゴルフボールより少し大きいその岩石は探査機のエンジンにあおられ、3フィート(約1メートル)ほど転がったように見えた。その翌日、探査機「インサイト」が撮影した写真を見ると、「ローリング・ストーンズ・ロック」が、赤みを帯びた地表にいくつものくぼみを残して転がっていったことが確認できる。NASAの宇宙船が、地球以外の惑星に着陸した際に岩石が転がる例はあったものの、確認し得る限り、その距離がこれほど遠くまで達したことはなかった。

 「『ローリング・ストーンズ・ロック』という呼び名はこれ以上なくしっくりきます」と、ワシントンにあるNASAの惑星科学部門の責任者であるロリ・グレーズは語った。

 「自分たちの業績を多くの人たちと分かち合うというのはNASAの特権の一つなのです。ザ・ローリング・ストーンズがパサデナを訪れるということを知ったとき、私たちは、これこそが、世界中の彼らのファンとともにグループを祝福する最高の方法だと考えたのです」

 ストーンズはこの知らせを受けて「コンサート・ツアー『ストーンズ・ノー・フィルター』でパサデナを訪れた私たちにとって、これ以上うれしい知らせはない。バンドの波乱に満ちた長い歴史にあっても、とりわけ忘れがたい、特別な栄誉だ。この画期的な出来事を実現してくれたNASAの皆さんに心から感謝したい」とのコメントを発表した。

 また、この発表を前に、ダウニーJr.はバックステージで「科学と伝説的なロック・バンドの相互交流-すばらしいことだ」とコメントしている。

 米国による火星探査を主導しているのは、パサデナ・ローズ・ボウルからほど近いNASAのジェット推進研究所。1997年以降、NASAの火星における探査活動全てに関わってきたNASAジェット推進研究所の地質学者マット・ゴロンベックは、この岩石について「学者という立場から、私はこれまでに火星の岩石をいくつも見てきました。この岩石は、多くの科学者が論文で取り上げるようなものではないでしょう。しかし、間違いなく最も興奮を誘う岩石です」と語った。

 太陽系に存在するさまざまな地点や物体の正式な学名を決められるのは国際天文学連合だけだが、NASAの火星探査に関わる科学者たちは便宜上、岩石や、地質学上検証が必要とされるさまざまなものに非公式なニックネームを付けている。「ローリング・ストーンズ・ロック」の呼称も非公式なものだが、火星のワーキング・マップに確かに記されることになる。

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