10歳の仲邑初段 浴衣姿で登場 目標は超小声で「女流棋聖」

 囲碁の最年少プロ棋士、仲邑菫初段(10)が15日、大阪市内で行われたイベント「令和元年 阪急電鉄納涼囲碁まつりin大阪」に参加。父の仲邑信也九段(46)とともに「『一芸の天才の育て方』を聞く」と題したトークショーに出演した。

 愛らしい黒を基調とした花柄の浴衣姿の仲邑初段は、同じ囲碁一家で4月にプロとなった同期の羽根彩夏初段(17)、父の羽根直樹九段(43)、母の羽根しげ子初段(46)とともに登壇。プロ棋士を目指し、アマ六段の実力というMBSの辻沙穂里アナウンサー(25)が進行した○×クイズで「3年以内にタイトルを取っている?」と質問され、羽根初段とともに○を上げた。

 具体的な目標として「何のタイトルを取りたいか」を聞かれた仲邑初段は、首をかしげて笑いつつ、「女流棋聖」と超小声で回答。辻アナが「女流棋聖を取りたい」としっかりフォローすると、どよめきが起こった。羽根初段は「3年以内には女流タイトルの1つか2つ、取りたいと思います」と力強く言い切った。

 これまで公式戦2勝1敗の仲邑初段は「学校の勉強より囲碁の勉強の方が好き」に○、「囲碁より好きなものがある」には×と“囲碁一筋”の回答。憧れの棋士には井山裕太四冠(30)を挙げた。

 また、仲邑初段にとって練習相手でもあり、厳しく怒ることもあるという父の信也九段は「なかなか大変なんで、違う世界に行って欲しかった」と本音を吐露する場面もあった。

 台風10号が接近する中、開催されたイベントとあって、空席もあった。関係者は「例年はもっと盛況。(台風の)影響はたぶんにあると思う」とした。

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