山下法相 実刑確定男の逃走を陳謝

 窃盗罪などで実刑が確定し、横浜地検が収容しようとした無職小林誠容疑者(43)の逃走事件で、山下貴司法相は24日、「検察には二度とないよう、再発防止を指示している」と陳謝した。横浜地検の中原亮一検事正は神奈川県庁を訪れ、黒岩祐治知事に謝罪した。

 事件では初動対応のまずさなど不手際が重なり、丸4日近くの逃走を許してしまった。

 検察事務官5人と県警厚木署員2人の計7人が同県愛川町の小林容疑者の自宅アパートを訪れたのは19日午後1時すぎ。容疑者は「おまえらだましたな」などと叫んで包丁で威嚇し、拳銃を所持していない署員らの前から乗用車で逃走した。

 現場が厚木署に連絡したのは午後1時20分ごろ。検察事務官らは妻から事情を聴き、立ち回り先などを捜したが見つからなかった。検察関係者によると、地検本庁への連絡も遅く、検察幹部は「現場で捕まえればそこまで問題にならないと思ったのだろうが想像力が足りない」と悔やむ。

 初動が遅れたことで、実際の配備も午後5時46分と後手に。午後5時55分ごろ小林容疑者が相模原市の大型量販店で車を降りているのを警察官が目撃したが、確保には至らず。

 横浜地検が逃走を報道発表したのは約4時間後。地検小田原支部が地元自治体に連絡したのも3時間以上たってからで、学校の下校はほぼ終わっていた。

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